この記事ではエクシア合同会社(EXIA、旧エクシアジャパン)への投資にかかるリスクや注意点を細かく紹介していきます。
外国為替での資産運用にかかるリスク
資産運用の対象として外国為替を選ぶのはとてもレアと言えます。
ヘッジファンドや資産運用会社のほとんどが、株式や債券を中心にしており、少し凝ったところでデリバティブといったところでしょう。
確かにトレーダーの中には、外国為替で莫大な利益をあげる個人が存在しますが、本当に一握り。
それすら天才的個人トレーダーがリスクを張りながら上手に私財を増やすという話が一般的であり、ファンドや投資信託で為替をメインに運用するものは聞いたことが有りません。
では、なぜ外国為替は運用対象にならないのでしょう?
理由は様々ありますが、主には以下の2点と言えます。
為替の動きは世界各国の様々な指標と複雑に影響を受け合っているため分析が難しい
相対取引も可能なためブローカーの恣意性(ロスカット狩り等)にも対応が不可欠
このように、一定の規則性が見える株式取引に比べ、不確定要素が多い外国為替はそもそものコンセプトが全く違います。
為替変動のリスク
あえて為替変動のリスクと書きましたが、これは外国株式や外国債券を買った時、評価額に著しく影響を与えるものとして説明する際に使われます。
しかし外国為替での運用は、この為替変動そのものが収益機会です。
つまり、為替変動の波をうまくとらえ、収益をあげることができるかどうかがトレーダーの腕の見せ所と言えます。
この点は、トレーダーとしての経験や知識が豊富な菊地翔氏が上手くコントロールをされているのでしょう。
元本保証ではない
そもそも金融商品のうち、定期預金や債券でない限り元本保証はありません。
まして年間40%の配当実績を誇るエクシア合同会社です。当然ながらリスクをとって運用をしています。
元本保証じゃないと絶対に投資しないという方は、エクシア合同会社の商品は縁がなかったということになります。
ハイリスクハイリターンが基本の外国為替ですが、ここまでの実績からいって、そのリスクをうまくコントロールしており、そこにこそエクシア合同会社の凄さを見ることができるというわけです。
得はとりたいが、損は絶対にしたくないということであれば投資は控えた方がよいでしょう。
5年間安定した利益を生み出し続けていますが、明日はどうなるか誰にもわかりません。
エクシア合同会社へ投資する資金はあくまで余剰資金の中から捻出しましょう。
エクシア合同会社のリスクヘッジ
現在までのところ、エクシア合同会社は投資家より集めたお金をシンガポールの運用会社EXIA PRIVATE LIMITEDのほか、ゴールドマンサックス、JPモルガンチェースに分散投資をしています。
内容は公開されていませんが、年間契約で一年に一度ずつ決済をしているようです。
投資の基本でもある分散投資。ただむやみに分散すれば良い、というわけではなく適切なタイミングで適切な投資対象に分散しなければ上手く利益を上げることは難しいでしょう。
特に2020年は新型コロナウイルスによる、いわゆる「コロナショック」があり世界各国で経済に大きなダメージを負わせました。
コロナショックによる影響
エクシア合同会社(EXIA、旧エクシアジャパン)コロナ時の日経平均株価
引用元:時事通信社
2020年1月16日、日本ではじめて新型コロナウイルスの感染者が発見されました。
その後新型コロナウイルスは、世界中で感染者が拡大していき、欧米諸国ではロックダウン(都市閉鎖)、日本では緊急事態宣言による経済活動の自粛が行われました。
これらの影響はとても大きく、上記の日経平均株価の動きを見ても、2020年年始から3月までに株価が30%ほど下落しています。
ではこの時のエクシア合同会社の運用実績はどうだったのでしょうか?
さすがにマイナスが出るのかな? と思いきや…
◆2020年1月〜6月の運用実績
1月:+2.54%
2月:+2.59%
3月:+5.40%
4月:+2.62%
5月:+2.57%
6月:+3.14%
マイナスどころか、なんと大きく利益を上げていたのです。
これには私も驚きましたが、冷静に考えてみればこれはエクシア合同会社の資金管理方法を考えれば不思議ではありませんでした。
なぜならばエクシア合同会社が貸付けを行う中には、外国為替で資産運用する融資先があるからです。
外国為替は「売り」からでも「買い」からでも入ることができます。
そして外国為替は為替相場が大きく動けば動くほど利益を出しやすくなるのです。
では同じ時期の為替相場(米ドル/円)の動きがどうだったかというと…
米ドル/円の推移
引用元:野村證券
2020年3月に為替が大きく動いたことにより、利益が出しやすい環境が整い、実際に+5.40%のプラスを出すことができたのだと思われます。
このようにエクシア合同会社は、景気が良い・悪いに関係なく、「為替が動き続ける限り」利益を出し続けることができるといえるのです。
ただし先述させて頂いた通り、外国為替の運用に「為替リスク」があることを忘れてはいけませんよ。
ファンドの破綻リスク
ではここからはエクシア合同会社の破綻リスクについてみていきます。
特に気になるのがお金を持ち逃げされないかという点。
この点に関しては、私は安心してもいいと考えています。
2020年12月現在、出資者が8,000人以上もおり、積極的なプロモーションやネットでも騒がれはじめている投資会社です。
もし今お金を持ち逃げするようなことがあれば、ネットで叩かれることは間違いないでしょう。
またエクシア合同会社には、法律顧問や税務顧問などの専門家をたくさんつけています。(こちらについてはエクシア合同会社の公式HPで確認することができますよ。)
もしお金を持ち逃げするような会社に、このような専門家の方が名前を公開することがあると思えますか?
たとえばある法律顧問が詐欺会社に名前を載せており、実際にその会社が詐欺を行っていたとすると、今後の顧問業に影響がでるのは間違いないですよね。
そのような事態に陥らないように、エクシア合同会社のことを徹底的に調べて、安心できるから法律顧問として名前を公開しているはずです。
私が出資した当初は、そのような顧問がいなかったため正直心配でしたが…。
今ではかなり外堀を固めて、出資者の方に安心してもらえるように徹底されているということでしょうね。
それでも現在のように変換の激しい世の中では、大企業であっても破綻や破産をすることは珍しくありません。
その点は、リスクを取った運用をしている以上、避けられないリスクといえるでしょう。
信託保全ではない
投資信託や海外の有名ファンドなどの商品を購入すると、大手銀行名が振り込み先として指定されています。
これは投資信託やファンドが分別管理をしており、資金を運営側と分離して保管するというサービスを銀行等金融機関に依頼をしているからです。
一方で、エクシア合同会社の場合はエクシア合同会社名義の口座に入金をすることになります。(そもそもエクシア合同会社はファンドではありません。)
この点を担当者に聞いてみましたが、信託保全はしていないという回答でした。
年間でも信託保全など数千万以上のコストがかかりますが、顧客の安心感や信頼を得るために契約するところは多いです。
エクシア合同会社に関しては、ものすごい勢いで新規の投資が集まっているようですので、杞憂に過ぎないのでしょう。
事実分別保管をしていても、資金を流用しようと思えばどうとでもできるのが現実的な話ではあるのです。
5年という実績をふまえて、その点を考慮にいれていきましょう。
菊地翔氏がいなくなってしまったらどうなる?
今のエクシア合同会社は代表でありCEOである菊地翔氏がいてこそだとの結果だと思います。
相場が激しく動いたコロナ禍にある3月でも5.40%という実績をみると、相当な手練れと言えるでしょう。
エクシア合同会社では運用に携わっていない菊地氏ですが、資金管理など会社全体の舵取りをしていることを踏まえると彼の存在は相当なものです。
管理人としては、彼が健康で運用を続けてくれるのを祈るのみ、です。
菊地翔氏についてもっと詳しく知りたい方は、以下で詳しく書いてますので興味があればご覧ください。
情報の開示が少ない
上場していない会社は、会社の内部について公開する義務はありません。
また資産運用会社という特性上、会社の内部をあまり露骨にさらけ出すと収益を得る機会を他のファンドにとられることも考えられます。
とはいえ、エクシア合同会社にしても一定割合の情報公開はなしており、あらゆる質問をいつでも受けますという立場を崩してはいません。
回答できることに対しては回答し、開示をしていないものについては開示していないと、線引きは明確ですので誠実さは感じます。
今までののところ5年にわたって毎月配当を出し続けている実績と、投資総額が450億を超える規模感にくわえ、いつでも解約可能ということで「抜けやすさ」は抜群と言えます。
まとめるなら、情報公開は一般の企業なみだけど、その分いつでも解約ができる、というバランスです。
また悪い噂や、投資家にとってマイナスな事象が発生すれば、SNS等を介して、瞬時に拡散されるのが今のネット社会。
その点から言っても、いまのところエクシア合同会社は安全といえるのではないでしょうか?
まとめ
筆者がいつも思うことは迷ったら直接聞けです。
話を聞くのはタダですし、納得がいかなければ投資をしないという選択をすればよいです。
また既出ですが、エクシア合同会社に投資をしても、ロックアップ期間として最低投資期間というものは定められておりません。
いつでも解約ができますので、興味があれば短期解約をするつもりでまず投資をしてみるのもよいでしょう。
これだけ出資額が増えているので、当面は安泰なのではないかと筆者は考えます。
私コロアキオはFPとしても活動していますので、記事の内容はもちろん、それ以外の部分でもお答えすることはできます。
下記のフォームから気軽にお問い合わせしてみてください。